イルカのように生きて、目醒める!

日本人がクジラ、イルカとの繋がりを思い出して、
真の「和」の心を取り戻すときが来ています!
競争
久しぶりにブログを書きます。

2008年を迎え、原油の価格の高騰や、アメリカから始まった世界的な株価の下落など、経済の話題が多かったように思います。ここ最近では、銀行をはじめとしてあらゆる業種で、大手の企業が合併したり、「買収する、買収しない」などのニュースをよく聞きます。また、中国、インドをはじめ、新興国、産油国が経済的に力をつけ、従来の先進国だけではなく、それらの国を中心に「ヒト・カネ・モノ」が動き始め、国境を越えてあらゆる国の資本が、日本の企業や不動産を買うことも珍しくなくなってきたそうです。このように資本主義では、利益を生むことが目的ですから、利益を生む所に世界中のお金が移動していきます。これからは経済の国境がなくなり、地球規模でのグローバル競争時代がますます顕著になっていくのでしょう。すると少しでもライバル企業よりも規模や収益を大きくするためにと、これからも合併、買収は盛んに行われことになります。規模や収益が大きくなれば、認知度、信頼度が上がり、お客様がその企業の商品を選ぶようになるからです。こうして企業は権力(パワー)を握ることになります。グローバル競争時代は世界中の企業がライバルですから、勝ち残るための競争は加速し、激しさを増します。企業は常に権力(パワー)を求め、拡大していく宿命を背負っています。「少しでも他社よりいい製品を!」「他社よりもいち早く製品化を!」「他社よりも多くの顧客の獲得を!」「少しでも他社より規模を大きくし、有利に戦う」こういった言葉は企業の中では当たり前に使われ、競争はいいこと、不可避なものとなっています。


実際、資本主義の競争のおかげで、企業が切磋琢磨し、涙ぐましい努力の結果、今日の技術が生まれ、便利なライフスタイルを手に入れました。競争がなければ、ここまでのライフスタイルは手に入らなかったでしょう。これからも留まることは許されず、新しい技術がどんどん生み出されるでしょう。すべては「競争なんだから仕方がない。」「勝たなければいけない。」「生き残らなければいけない。」というサバイバルの問題から突き進んできました。しかし、私たちは今気づきつつあります。私たちが地球にしてきたことに。資本主義の利潤追求という大義名分のもと、多くの環境破壊が繰り返してきました。そして地球は今、温暖化現象をはじめ、森林破壊、土壌汚染、海洋汚染、オゾン層の破壊など、多くの問題を抱えています。人類社会にも人口増加の問題、都市の公害、貧富の格差問題、食糧問題、資源、エネルギー問題といったあらゆる弊害が生まれてきました。成長こそ素晴らしいという信念のもと右肩上がりに努力してきた人類も今、曲がり角に来ていることは明らかなことです。人類はこのような世界を望んでいたわけではないのでしょうが、資本主義が発達した結果、陥ってしまいました。


競争を続けた結果の行く先は、合併、買収を繰り返し、世界をまたにかけた超巨大企業の誕生でしょうか?もし超巨大企業が誕生すれば、更なる権力の集中をもたらすかもしれません。もちろん寡占化を防ぐための法律は各国にありますし、超巨大企業の誕生を阻止する動きは必ず起こると思いますが、どうしてもグローバル競争によって勝ち残る企業は限られてくるでしょう。これから私たちはどの国に行っても同じCMを見ることになるかもしれません(笑)企業だけでなく、国家を含め、大きな権力、権威を持っているものが誕生すれば、相対的に個人の無力感はますます強まることでしょう。


例えば、現在の社会では「科学的」であるということが非常に信用を得ているため、「科学的」であることが大きな権威を作り上げています。「科学的」であるから完全に安全、安心ということはないのですが、「科学的」であるというだけで信頼を得られ、逆に非科学的であると最初から価値のないものとして話題にもならないケースも多くあります。最近では「科学的」ということに対して前ほど盲信的ではなくなりましたが。。。これは理性と感情があった場合、どちらかというと理性の方が信用を得ることと似ていると思います。また少し前に話題になった「勝ち組、負け組」という言葉に象徴されるように、格差社会が日本でも問題になっていますが、富める人はどんどん富み、貧しい人はいつまでも貧困状態から抜け出せないという階層の固定化が起こっています。これも競争社会の結果ですが、それはお金を持つ人が権力(パワー)を持ち、それがまたお金を生み出す循環を創っているからです。もちろんこれは能力主義の結果、努力の結果だからいいじゃないかという意見もあると思いますが、それが社会全体にとっての幸せに繋がっているかは微妙です。階層の固定化が長く続けば、当然、貧しい人々は希望を失い、無力感が増し、やがてこの格差を生んだ社会を恨み、富める人を恨むようになるでしょう。もちろん努力は大切で、「魂の成長」「自己実現」とも絡んできますが、すべての人に幸せになる権利はあります。


このようなグローバル競争時代に勝つためには、企業が社員に対して競争を強いるでしょう。社員には常に成果が求められます。今まで安全と思われていた企業もいつ合併や買収があるか分からず、働いている社員は人生を翻弄されることになります。この競争を基盤にした世界は、勝ち残らなければ生きていけないという生存の恐怖をあおります。「負けないぞ!」という競争の意識でいれば、必ず相手が現れ、競争という状況を呼びます。今の地球環境を見れば分かるように、競争の先には、人類が望んでいた世界はないのです。あまり拡大する余地のない地球で、まだ競争を続けようとすれば、奪い合うしかありません。このような社会で外側で起こることばかりに目を向けていると、大多数の人々にとって個人という存在がどんどんないがしろにされる感覚や、無力感が増すでしょう。私たちが「競争」という世界に生きているのは事実です。しかし、そこだけに目を向けていると大切なものを見失うのではないでしょうか?私たちは競争ではなく、そろそろ本当の意味で「足るを知る」ことを学ばなければいけないのかもしれません。成長することは大切ですが、物質的にモノがあふれることだけが成長ではありません。私たちはモノに価値を見出すことにあまりにも慣れてしまいました。確かにウィンドウに並んだきれいな商品やおしゃれなラッピングには心を奪われますが、もっと大切なものがありますよね?


私たちには自己実現するためには、他人を競争で打ち負かさなければならないという幻想があります。しかし、本当にそうなのでしょうか?自己実現は、他人との競争で勝つから得られるというものではなく、自らの弱い自己に打ち勝つという内的な作業によって自然になされるものです。私たちはもっと心を成長させ、進化させる必要があります。私たちは外側ばかりでなく、もっと内面、心に目を向けなければいけません。もっと精神性を磨き、ひとりひとりの心の豊かさに気づき、文化的、芸術的になる必要があるのでしょう。私たちには創造性という無限の可能性があります。創造性に制限はありません。この地球という限られた中で、私たちの自由は心の中にあります。


社会で生存していくために競争という生き方を続けるしか道がないように感じられます。しかし私たちには競争する以外の道も選択肢にあることに目を向けなければいけません。そしてその道を選ぶには、競争しなくても、今のままの自分で十分に価値がある、「私らしくいればいい」ということに気がつかなければいけません。それには心を強く持たなければいけません。「自分らしさ」を良しとし、自分自身の価値を認めることができたとき、初めて私たちは真に心から地球に優しくできるでしょう。そして真からの自由を得るでしょう。


競争は戦い、戦争へと繋がっています。人類の歴史を振り返ると、競争、戦いのカルマは深いものがあります。今、光が強まる中、カルマが噴出してきていると言えます。これから光が更に強まると、カルマは更に浮上してくるでしょう。私たちはそんな時にカルマを繰り返すのではなく、新しい選択をしなくてはいけません。恐れからの行動ではなく、勇気ある決断を必要とする時期が迫っています。

http://www.dolphin-life.com/
| 日記 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829 
<< February 2008 >>
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
  • 「分かって欲しい」「認めて欲しい」という欲求について
    Y (08/07)
  • 目覚めることは、現実が良くなることではない!
    あや (01/31)
  • 「イルカを愛している!」パレードを行います!
    き〜ちゃん (01/28)
  • 「イルカを愛している!」パレードを行います!
    govinda (01/20)
  • 「イルカを愛している!」パレードを行います!
    ドルフィニスト篤 (01/20)
  • 人に合わせることをやめる!!
    miyuki (12/08)
  • 悟りの観点から見た「決断・覚悟」について
    Ambho (08/08)
  • 「物質」から得る「信頼」「確かさ」について
    taka (06/26)
  • 横浜にて「イルカを守ろう!」パレードを行いました!
    Sachie (06/14)
  • 劣等意識はあなたの考えに過ぎない!
    tatsu (07/19)
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ 誰も教えてくれなかった目醒めのヒミツ
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE
+ OTHERS
このページの先頭へ